テレビの捜索番組で解離性健忘・遁走を患う男性が気になった。
先日、TBSで放送した「緊急！公開大捜索」を
真剣に見ておりました。
よく飲む間柄だったら
— アサヒ (@AsahFra) 2019年2月6日
出身とか兄弟いるかくらい話さないかなー？ #公開大捜索
かなり入り込んでしまって
Twitterでつい実況ツッコミしました。笑
記憶喪失になって自分を忘れた男性
この気になって実況してしまった方、
記憶喪失の男性（名前は伏せさせていただきますね）。
2018年11月に山口県のJR徳山駅で警察に保護され、
番組の説明によると
「JR徳山駅以前の記憶は一切なく解離性健忘や解離性遁走と診断されている」
らしいです。
なんかね、
やらせだったとかいろいろ言われていますが、
確かに見ていて「え？」ってなるとことはあったんだけど
病気が絡んでるから「普通こうだろ！」は通用しないよなーって
最終的に気になったのはこの病気のこと。
（ 身元はTwitter特定班が活躍してたのでそっちに任せます）
この病気はいわゆる記憶喪失ですよね。
ドラマとか映画の世界でしか聞いたことないし
実際に患っている方を初めて見たので
とても気になってしまいました。
彼の記憶がなくなる病気の正体は？
*1解離性健忘は、記憶が解離するタイプの解離症です。 解離性健忘の主な特徴は、心的外傷（戦争、天災、事故、犯罪、虐待といった強い精神的衝撃）や、強いストレスとなる出来事の記憶（数時間～数日間の記憶）を思い出せなくなることです。 薬物や他の病気、外傷などの影響ではなく、精神的な衝撃によって引き起こされます。
*2「遁走（とんそう）」とは、住み慣れた家や職場から遠く離れたところへ行き、名前や家族、職業といった重要事項を思い出せなくなることを言います。解離性遁走は、解離性健忘のすべての病像を備えている人が、意図的に家や職場から離れて放浪します。2、3日で終わることがほとんどですが、時には長期間にわたります。
細かく分けると病名は分かれますが、
どちらも「解離性障害」という病気に分類されるようです。
一般的に言われる2重人格は解離性同一性障害で
同じく「解離性障害」に類されます。
記憶がなくなるって非現実的すぎて
なかなか共感はできなかったけれど
彼の(記憶がなくなる前に)残したメモに
急に怖くなった
また記憶が無くなりそうで怖いです
って書いてて、
そうだよなぁ。
自分が誰だかわからなくなるなんて
恐怖以外の何でもないよな。と
ちょっとゾクゾクしました。
解離性障害の原因
解離性障害の主な原因は、
学校や兄弟間のいじめなど、
親などが精神的に子供を支配していて自由な自己表現ができないなどの人間関係のストレス、 ネグレクト
家族や周囲からの情緒的、身体的虐待、性的虐待、
殺傷事件や交通事故などを間近に見たショックや家族の死など。
ACが原因になるんですね。
ACって本当に子どもに対してすさまじい悪影響…。
自分が親になったら本当に気を付けなきゃ。。。
この男性のを見て感じたこと。
この男性は、身分を証明できるものを一切持たず、
最低限の物と記憶がなくなる前の記録をするためのメモ帳だけ持って
新幹線に飛び乗り山口県まで行かれたようです。
通常だったら「最低限の物」のなかに身分証明できるようなものと
連絡を取るためのスマホは持つような気がしますが、
この方はその手のものは持ち歩いていません。
彼はリラックスしているときに「関西弁」を話し、
でも彼を知っているという証言からは皆「関東地区」の地名が出てくる。
記憶を失ってからは自分が何者なのか知りたくて
ツイッターアカウントも作って情報を集めていたようですが、
これって、
記憶失う前の彼は自分のこと知られたくなくて
故意に置いて行ったんじゃない？
って、っていうのが率直な感想。
なんか、自分をリセットしたくて飛び出してしまったのかなと。
そうだったらちょっと気持ちわからなくもないので
はたしてこういう番組でいろいろ突き止めてしまうのは良いのかと
放送が終わってから考えてました。
ツイッター特定班が見つけたFBアカウントには
趣味とか同僚と楽しく過ごしてる写真もあって
外から見たらとても人生enjoyしているように見える方だったので
とても記憶をなくすほど悩みを抱えているようには見えません。
けれど、
人の悩みって外からは結構わからないじゃないですか。
もしかしたら幼少期に住んでいた関西に思い入れがあって
その頃に戻りたい願望が彼の中にあるのかな。とかね
HSPと解離性障害が混在してしまった人
TVとは別の話になりますが、
以前お話したことがある方に、
HSPな性格のうえ、解離性障害を患ってしまった方がいたんです。
その方は、解離性同一性障害で
片方の人格は人を傷つけてしまう人格。
もう一つはHSPでとても繊細な人格。
人を傷つけてしまうのに、
傷つけたことに自分が傷つく。のスパイラルだそうです。
彼も家庭環境でかなりの悩みを抱えていたようですが、
人格が変わるきっかけやストレス原因がはっきりとわからないらしく、
とにかく人を傷つけないよう自制するのでいっぱいいっぱいでした。
これ、辛すぎますよね。
傷つけちゃいけないとわかっていながら
傷つけたくなる衝動が勝手に起こるって
欲求をおさえるだけでもつらいのに
せめてトリガーになるストレス源だけでもわかると
ちょっとは楽になるのかなって思って
話していましたが、
病院でもこれといった治療法はないようです。
解離性障害という病気が
現実に起きていること。
効果的な治療法がまだはっきり見つかってないこと。
また、
ストレスがいかに怖いか。
自分を表現できないことの弊害。
その代償がいかに大きいのか。
深く実感したここ数日でした。
テレビ見てツイッターでつぶやいたり、
友達とくだらないこと話して過ごせるのって
幸せですね。
それが普通なのかもしれないけど、
だからこそ普通って素晴らしいんだなって。
自分に嫌になって腐りそうなときもあるけど
まだまだ自分にキャパがある限りは
なにか解決できる範囲なんだろうな。
ちょっと背筋が延びました。
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